賃上げ求めるのは株主、米で新潮流 企業価値向上へ
一目均衡 シニアライター 山下真一
賃上げを巡る春季労使交渉で、大手の満額回答が目立つ中、米国では従業員の待遇について株主が改善を求める新しい潮流が生まれている。従業員や消費者への配慮を重視するステークホルダー資本主義が浸透した表れだろうか。
「生活賃金を下回っている従業員がいる。毎年、報告書を作成すべきだ」。今年行われる米アマゾンの株主総会に向け、米投資会社ゼビン・アセット・マネジメントはこんな提案をした。
国際的な人権基準を順...
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