ギリシャやスペインなど南欧各国とドイツの長期金利の差(スプレッド)が縮小している。ギリシャは欧州債務危機前の2008年以来の低水準となった。主要産業の観光をけん引役とした経済成長が続いているためだ。 欧州の金利は経済規模が大きく、財政の信用力が高いドイツの10年債利回りが目安となる。周辺国の国債取引では財政安定度などそれぞれの信用力に応じたスプレッドを上乗せして、債券価格が決まる。 足元のドイツ…
円相場が1ドル=150円の節目を抜ける歴史的な円安局面が長引いている。日米間の金利差が主因だが、背後にある貿易などの需給要因に伴う円売りの影響も見逃せない。日本から海外へお金が流れ出す構造が変わらないかぎり、金利差が縮んでも円安基調からの抜本的な転換は難しい。 財務省は今月10日、2023年度の国内外のモノやサービスの取引を集計した国際収支状況を発表した。過去最大に膨らんだ25兆円超に上る経常収…
Weekend
ニュース解説